アロハ、皆様。
いつもありがとうございます。
ハワイの伝統文化であるフラは、世界で一番美しい踊りとも言われています。
わたしが初めてフラを見たとき、流れるような動きに目を奪われました。
ハワイ語のHula(フラ)は「踊り」を意味します。
なので、「フラダンス」と言ってしまうと、「踊り踊り」なんですよね。
日本人には、「フラダンス」と言ったほうがわかりやすいかな、と思うので、
フラに馴染まれていない方とお話するときにはわたしも「フラダンス」と言いますが、
できれば言いたくない(笑)。
フラダンサーの方にはわかってもらえるのではないでしょうか、この気持ち。
わたしがフラを始めたのは2010年でした。
気が付けば11年が経ちます。
もうそんなに経ったのね、と自分でもビックリです!
ハワイへの情熱を持つきかっけになったのがフラで、
フラはわたしの人生に欠かせないものです。
Hula is my passion!
No Hula, no my life!
です。
大げさに聞こえるかもしませんが、
わたしにとってはそれくらいなんです。
そんなフラのことを、このブログに書き残さないわけにはいかないので、
今日はフラのことを書いてみようと思います。
お付き合いください。
ハワイの伝統的な踊り、フラとは?
文字のなかったハワイで神への信仰心や、
出来事を後世に伝える手段として、フラが広まりました。
ハワイの人々は、すべてのものにマナが宿ると信じていて、
神々や自然への感謝の気持ちと祈りをとても大切にしていました。
フラは神々や自然へ捧げる神聖な踊りでもありました。
フラの起源には諸説あります。
ALOHA PROGRAMアロハプログラム さんでご確認ください。
フラの身体の動きには、手話のようにひとつひとつに意味があります。
わたしがフラを大好きなポイントのひとつです!
歌に連動して身体を動かすので、情景がイメージされます。
ハワイの風や花、山を思い浮かべながら踊るんです。
まるでその場にいるような気持ちよさがあります。
古典フラ『カヒコ』と現代フラ『アウアナ』
フラには、『カヒコ』と『アウアナ』の2種類があります。
1.古典フラ『カヒコ』
ハワイ語でKahikoは「古い」「古典的な」という意味です。
フラ・カヒコは古典フラです。
チャントと呼ばれる歌と打楽器のリズムに合わせて踊ります。
歌の内容は主にハワイの大自然への讃歌や、神々や王への讃歌です。
衣装はアウアナに比べるとシンプルですが、
厳粛で勇敢な雰囲気があり、数十人で踊る様子は圧巻です。
2.現代フラ『アウアナ』
ハワイ語でAuanaは「漂う」「正道をそれる」という意味です。
フラ・アウアナは現代フラです。
19世紀以降に、西洋の楽器と新しいスタイルのハワイアンソングで踊ります。
ハワイのショーでよく見るのは、アウアナです。
色とりどりの衣装で優雅に踊るアウアナは美しく華やかです。
踊りを見たことがある方はわかるかと思いますが、
ダンサーの笑顔もとても素敵ですよね。
フラの歴史(フラの衰退と復活)
今では、習い事としても人気があり、
ショーなどで人を楽しませるエンターテイメント性の高い踊りとして
変化をとげてきました。
わたしもお恥ずかしながら、
ステージイベントや企業様からのご依頼等で
踊らせいていただいてきました。
日本ではフラというと現代フラであるアウアナのほうがよく知られているようで、
華やかなイメージが大きいと思いますが、フラの歴史はとても奥深いです。
ハワイ王朝の歴史とともに激動したんです。
1779年に英国人のジェームズ・クックを船長とする船団がハワイ諸島を発見され、
ハワイ王朝が成立しました。
西洋人がやってくるようになると、宣教師がキリスト教を布教するために、
フラは迫害され始めたのです。
フラは野蛮なものとされ、禁止令が出されました。
フラのほかにも、サーフィンや伝統文化が約50年もの間禁止されたのです。
1883年にカラカウア王(ハワイ王国第7代目国王)が、
フラなどのハワイの伝統文化を救います。
即位式のときにハワイ伝統の儀式を行い、
フラ・カヒコも公式の場で披露したそうです。
「ハワイの言語や文化」を復活させ、
ハワイアンであることの誇りを蘇らせたカラカウア王は
ハワイアンに愛され続けています。
カラカウア王の言葉
"Hula is the language of the heart and therefore the heartbeat of the Hawaiian people."
「フラは心の言葉、すなわちハワイアンの心臓の鼓動そのものです。」
メリーモナークフェスティバル
カラカウア王の話へと繋がったところで欠かせないのが、
メリーモナークフェスティバルです。
フラの競技会はたくさんありますが、その中でももっとも歴史が古い大会です。
フラ競技会の中でも最高峰!
ハワイ島のヒロで、復活祭直後の4月か3月に行われます。
出場は招聘制のため、フラダンサーにとって憧れの舞台です。
「メリー・モナーク(Merrie Monarch)」は英語で、「陽気な王様」という意味です。
カラカウア王のニックネームです。
フラを消滅の危機から救ったカラカウア王の意志を引き継ぐことを目的として、
カラカウア王のニックネーム「メリー・モナーク」が
フェスティバル名となったそうです。
ちなみに。
メリーモナークは当初はフラ競技会ではありませんでした。
1960年のヒロ津波被害や、砂糖きび農業の衰退に困っていたハワイ島の島興しイベントとして始まりました。
お祭り的で素朴なイベントだったそうです。
フラの女神ラカ
多くのフラハラウ(フラの教室)では、フラの女神は『ラカ』とされています。
少数ではありますが、『カポ』をフラの女神とするフラハラウもあるようです。
ラカ様の詳細は諸説ありますが、森の女神や癒しの女神でもあり、
ラカのまわりには生命力があふれているようです。
フラはハワイアンの歴史、精神そのものであることがおわかりいただけたでしょうか。
90年代にハワイで大ヒットしたハワイの歌、
『Live Aloha』の歌詞の中に、
アロハで生きるということが書かれています。
Live aloha, share a smile
Dance the hula for a while
The more we give the more we get, itʻs true
フラはアロハの本質なのですね。
機会があれば、フラミュージックやハワイアンミュージックをぜひお聴きください。
おすすめの曲なども紹介していきたいな、と思います。
どなたも幸運の波に乗ってくださいね。
feel ALOHA♥